kintoneのサブテーブルを別アプリと双方向連携する方法受注・製造の事例
kintoneのテーブル(サブテーブル)に登録した明細を、後工程の別アプリへ転記していませんか。受注・製造の事例で、明細の自動連携と進捗の書き戻し、個別レコード化による一覧管理まで紹介します。
kintoneのテーブル明細を、別アプリへ1件ずつ転記していませんか?
受注、発注、案件、作業依頼など、kintoneのテーブル(サブテーブル)に登録した明細を、後工程を担当する別アプリでも使いたい場面があります。
たとえば受注管理では、受注アプリの商品明細を製造アプリへ1件ずつ転記し、製造状況が変わるたびに、受注アプリの該当する明細行を探して更新していないでしょうか。
明細の件数が増えるほど、転記作業だけでなく、どの製造レコードがどの受注明細に対応しているかを確認する負担も増えていきます。
具体例:3行の受注明細を3件の製造レコードへ連携
受注番号「A-1023」の受注アプリに、テーブルで次の3つの明細が登録されているとします。
- 商品A:100個
- 商品B:50個
- 商品C:30個
受注レコードを保存すると、製造アプリには3件の製造レコードが自動で作成されます。
製造担当者が商品Aのレコードを「製造完了」に更新すると、受注アプリの商品Aの明細行にも「製造完了」が反映されます。
つまり、受注アプリの1明細=製造アプリの1レコードとして扱えるようになります。製造側で更新した状況は、対応する元の明細行へ自動で戻ります。

導入前と導入後の業務の違い
導入前は転記と再入力が続き、導入後は保存と製造側の更新だけでやり取りが終わります。

2つのプラグインでアプリ間を双方向連携する仕組み
このテーブル連携には、2つの動きがあります。
- 受注アプリのテーブル明細を、製造レコードへ変換する
- 製造レコードの状況を、元の明細へ戻す
この2つを、それぞれのプラグインで実現します。
受注明細を製造アプリへ渡す
受注アプリにテーブル明細同期プラグインを設定します。
受注アプリでテーブルの明細を保存すると、明細行ごとに製造アプリのレコードが自動で作成・更新されます。製造アプリへ同じ内容を手入力する必要はありません。
製造状況を受注明細へ戻す
製造アプリにアプリ間転記プラグインを設定します。
製造アプリで進捗や完了状況を保存すると、受注アプリの該当する明細行へその内容が反映されます。受注アプリを開き直して明細行を探す必要はありません。
明細を個別レコードにするメリット
この連携は、転記を自動化するだけでなく、テーブルに埋もれていた明細を、後工程で扱いやすいレコードに変えます。
| 比較 | 受注アプリのテーブル | 製造アプリの個別レコード |
|---|---|---|
| 一覧表示 | 受注レコード単位 | 明細単位 |
| 製造部署での絞り込み | 難しい | 可能 |
| 複数明細の連続更新 | 難しい | 一覧から更新可能 |
| 製造実績の記録 | 明細行内に限定される | 製造専用の項目やテーブルを持てる |
| 更新結果 | 受注アプリで再入力 | 元の明細へ自動反映 |
製造部署や進捗で絞り込める
受注アプリのテーブルのままでは、明細は所属する受注レコードの中でしか扱えません。他の受注に分かれて入っている明細を、製造部署や進捗で横断して抽出するのは難しいです。
製造アプリの個別レコードになると、一覧で条件を絞り込み、自分が担当する明細だけを並べて確認できます。製造進捗の管理もしやすくなります。
一覧から複数件を更新できる
製造アプリの一覧で該当明細を抽出し、インライン編集で複数のレコードを続けて更新できます。これはkintone標準の一覧・インライン編集機能です。
更新した内容は、そのつどアプリ間転記プラグインによって、受注アプリの該当明細へ反映されます。
製造実績を製造アプリ側に蓄積できる
明細が製造アプリの個別レコードになると、そのレコードに製造専用の項目や、日々の実績を記録するテーブルを持たせられます。
受注アプリのテーブル行のままでは持たせにくかった情報を、製造アプリ側で積み重ねやすくなります。これもkintone標準の機能です。
受注・製造以外にも利用できます
このテーブル連携の仕組みは、発注と入荷、案件と作業、依頼と対応など、テーブルの明細を別アプリで管理する業務にも応用できます。
共通しているのは、「テーブルの明細を後工程アプリのレコードとして扱い、状況を元の明細へ戻す」という流れです。
テーブル明細の転記と、進捗の再入力をまとめて見直しませんか?
受注明細を製造アプリへ転記し、製造が進むたびに受注アプリへ戻って明細を直す運用は、明細が増えるほど負担になります。
テーブル明細同期プラグインとアプリ間転記プラグインを組み合わせると、テーブルの明細を別アプリのレコードへ自動作成し、進捗を元の明細へ自動反映する双方向連携に変えられます。
転記をなくすだけでなく、明細を後工程で扱いやすい形にできるのも特長です。
受注明細の転記と、製造状況の再入力が発生している場合は、この2つの作業をまとめて見直せます。
まずは受注明細を製造アプリへ連携するところから始め、必要に応じて進捗の書き戻しまで広げることもできます。
くわしい機能・導入について
価格や導入の流れなどは、それぞれの製品ページで案内しています。
よくある質問(6件)
kintone標準機能だけで、サブテーブルと別アプリを双方向連携できますか?
難しいです。標準のアプリアクションは、レコード単位の手動転記向けです。サブテーブルの各行を別アプリのレコードにし、進捗を元の明細へ書き戻す双方向連携はできません。その場合はプラグインが向いています。
kintoneのサブテーブルを別アプリと連携できるプラグインはありますか?
はい。多助太郎の「テーブル明細同期プラグイン」で明細を別アプリのレコードにし、多助太郎の「アプリ間転記プラグイン」で進捗を元のテーブルへ書き戻せます。
受注の商品明細を製造アプリへ自動で渡せますか?
渡せます。受注アプリにテーブル明細同期プラグインを設定すると、保存時に各明細行が製造側のレコードとして作成されます。
製造側の進捗は、受注の明細に自動で戻りますか?
戻ります。製造アプリにアプリ間転記プラグインを設定すると、更新内容が受注アプリの該当明細へ反映されます。
テーブル明細同期とアプリ間転記の違いは?
テーブル明細同期は、テーブルの各行を別アプリのレコードとして作成・更新します。アプリ間転記は、保存した内容を元のレコードやテーブル行へ書き戻します。
発注と入荷、案件と作業にも使えますか?
使えます。発注と入荷、案件と作業、依頼と対応など、テーブルの明細を別アプリで管理し、状況を元の明細へ戻す業務に応用できます。