krewData以外にも方法はある?kintoneの集計・自動連携の実現方法を比較
kintoneの集計・自動連携はkrewDataだけではありません。専用プラグイン、ZapierやMakeなどのiPaaS、JavaScript・APIによる個別開発といった方法を、業務例とあわせて紹介します。

kintoneを利用していると、
- 複数のアプリにあるデータをまとめて集計したい
- 集計結果を別のアプリへ自動で反映したい
- 登録された内容をもとに、別のアプリへレコードを自動作成したい
- 複数のkintoneアプリを順番に連携させたい
- kintoneへの登録をきっかけに、SlackやChatworkへ通知したい
といった要望が出てくることがあります。
こうした集計や自動連携を実現する方法の一つとして、「krewData」を検討されている方も多いのではないでしょうか。
一方、kintoneの集計・自動連携には、krewDataだけでなく、用途に合ったプラグイン、ZapierやMakeなどのiPaaS(アイパース)、JavaScriptやAPIによる個別開発といった方法もあります。
この記事では、krewDataを含め、kintoneの集計・自動連携にはどのような実現方法があるのかを、具体的な業務例とあわせて紹介します。
kintoneの集計・自動連携には、いくつかの実現方法がある
kintoneの標準機能だけでは難しい処理を実現する場合でも、方法は一つではありません。
代表的な方法を順番に見てみましょう。
①プラグインを利用する
やりたい処理に対応したkintoneプラグインを利用する方法です。
必要な処理とプラグインの機能が一致していれば、大きな仕組みを構築せず、比較的シンプルに実現できます。
例えば、次のようなプラグインがあります。
| 目的 | 提供 | プラグイン |
|---|---|---|
| 別アプリに集計する | TIS | アプリ間レコード集計プラグイン |
| 別アプリに同期する | 多助太郎 | アプリ間転記プラグイン |
| テーブルを別アプリに分割する | 多助太郎 | テーブル明細同期プラグイン |
②krewDataを利用する
krewDataは、kintoneに蓄積されたデータを集計・加工するためのプラグインです。
公式サイト・公式ヘルプでは、グループ化による集計、フィルタ、テーブル展開、レコード分割、アプリ結合などのコマンドを組み合わせてデータ編集フローを作成できることが案内されています。加工した結果はkintoneアプリへ出力でき、既存レコードの更新や新規追加にも対応しています。
また、設定したタイミングで実行する「スケジュール実行」と、レコード追加などをきっかけに処理する「リアルタイム実行」が提供されています。
krewDataは、複数のデータを組み合わせながら集計・加工し、その結果を別のkintoneアプリへ出力したい場合に検討できる方法の一つです。
③ZapierやMakeなどのiPaaSを利用する
もう一つ知っておきたい方法が、iPaaS(アイパース/Integration Platform as a Service)です。
あまり聞き慣れない言葉かもしれませんが、メールが届いたらスマホに知らせる、申し込みフォームに入力されたら担当者のチャットに届く、といった具合に、ある場所で起きたことをきっかけに、次の作業を自動で進めるサービスです。
代表的なサービスには、ZapierやMakeなどがあります。

いずれもノーコードで、プログラムを一から書く必要はありません。画面にアプリや処理を並べてつないでいくだけです。
つないだ流れはそのまま図として見えるので、どのデータが、どこを通って、どこへ届くのかがひと目でわかります。
iPaaSでは、kintoneアプリ同士をつなぐことも、kintoneとSlackやChatworkなどの外部サービスをつなぐこともできます。
例えば、次のような処理を一つの流れとして自動化できます。
同じ流れの中に、Slack、Chatwork、Gmail、Google Workspaceなどを加えることもできます。kintoneの中だけの処理でも、外部サービスを含む処理でも、同じように組み合わせられます。
例えば、こんなことができます。
④JavaScript・APIなどで個別に構築する
既存のプラグインやサービスだけでは実現しづらい場合には、JavaScriptやkintone REST APIなどを利用して、業務に合わせた処理を個別に構築する方法もあります。
独自の業務ルールが多い場合や、既存の基幹システムまで含めた連携など、必要な仕様に合わせて実装したい場合の選択肢になります。
料金体系にも違いがある
krewDataとiPaaSは、費用の考え方そのものが違います。
| 方法 | 最低料金の目安 | 料金の決まり方 |
|---|---|---|
| ②krewData | 月額13,200円〜 | プラン(実行方式とスケジュール・フロー数)で決まる |
| ③Make | 無料プランあり(有料は月額9ドル〜) | 処理内容によって従量課金 |
どちらも「使う量」で費用が変わる点は同じです。krewDataは実行方式とスケジュール・フロー数で、iPaaSは処理した回数で金額が決まります。
小さく始めるなら、無料プランから試せるiPaaSのほうが初期費用を抑えられる場合があります。
一方で、自動化する業務が増えれば、krewDataはフロー数、iPaaSは処理回数に応じて、どちらも費用は上がっていきます。
※料金は2026年8月27日時点の公式情報をもとに記載しています。
こんなこと、自動化できたら楽になりませんか
同じ「集計したい」「連携したい」でも、業務によって必要な処理は変わります。
例① 複数アプリのデータを組み合わせて集計したい
予算管理アプリと売上実績アプリを組み合わせて、月別・部門別の予実を確認したい
売上と原価を組み合わせて、月別・商品別の粗利を確認したい

複数のアプリからデータを集め、必要な単位に集計して、別のアプリへ反映する流れです。
例② 受注明細から仕入先別の発注データを自動作成したい
受注を登録したら、商品マスタから仕入先を確認して、仕入先ごとの発注データを作成したい
作成した発注番号を元の受注へ戻して、担当者にも知らせたい

複数のアプリを検索しながら、処理を順番につないでいく流れです。
例③ 問い合わせ内容をSlackやChatworkへ通知したい
問い合わせ管理アプリに新しい問い合わせが登録されたら、担当チームへすぐに知らせたい
種別によって通知先を変えたり、担当営業の名前を通知に含めたりもしたい
kintoneの中だけで完結させず、普段使っているチャットまでつなぐ流れです。
どの方法を選ぶかは、業務の内容によって変わる
kintoneの集計や自動連携には、
- 用途に特化したプラグイン
- krewData
- ZapierやMakeなどのiPaaS
- JavaScript・APIなどによる個別開発
といった複数の方法があります。
どの方法が向いているかは、次のような点で変わってきます。
- 何をきっかけに処理するのか
- どのような集計・加工が必要なのか
- 1回に処理するデータ量と、実行する頻度
- kintone以外のサービスも連携するのか
- 誰が設定・保守を行うのか
- 初期費用と継続費用をどこまで許容できるか
同じ要件でも複数の方法で実現できる場合があります。必要な集計・加工・連携内容と運用方法を整理して選ぶことが重要です。
「毎日、顧客別の売上を集計したい」のか、「受注内容から発注を作成して通知まで自動化したい」のかで、必要になる仕組みは大きく変わります。
krewDataを検討している場合も、まず実現したい処理を整理したうえで、ほかの方法も含めて比べてみることをおすすめします。
まとめまずは「何に困っているか」を教えてください
kintoneの集計や自動連携に、決まった正解はありません。実現方法は一つではないからです。
だからこそ、何に困っているのか、どこが手間なのかを教えてください。そこさえ分かれば、プラグイン・krewData・iPaaS・個別開発を組み合わせて、かゆいところに手が届く連携をご提案できます。
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「kintoneでこんなことはできる?」という段階で構いません。
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